10/03/24 20:46
監督: 榊英雄
プロデューサー: 杉崎隆行、梅川治男、浅見一史
原作: 荻原浩
脚本: 黒沢久子
撮影: 藤井昌之
美術: 井上心平
編集: 清野英樹
音楽: 榊いずみ
出演:
伊達秀吉:高橋克典
篠宮伝助:林遼威
篠宮多香子:YOU
篠宮智彦:哀川翔
黒崎保:船越英一郎 (特別出演)
斉藤工務店の親方:ベンガル
回転寿司の板前:寺島進
シゲさん:笹野高史
遠藤:木下ほうか
公園の男:品川徹
斉藤工務店のおかみさん:角替和枝
黒崎康代:美保純
栗林:山本浩司
キン:渡来敏之
タカ:日向丈
桜田:菅田俊
岸田:榊英雄 (押尾学の代役)
組員:森本のぶ
本編: 111分
Story
前科と借金しかない男・秀吉は、人生に失望し、自殺を図るが無残にも失敗に終わる。そんな秀吉の前に、資産家の息子で家出中の伝助が現れる。秀吉は人生最後の逆転を賭け、伝助を誘拐し、身代金5000万円を要求する。しかし、完全犯罪が成立するかと思われた矢先、秀吉は何者かに命を狙われるはめになる。
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公式サイト
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誘拐ラプソディー - goo 映画
意外と言っちゃ失礼かも知れませんが、
意外なまでに面白かったです。
期待値のハードルが低かったのも事実かも知れないけれど、
思わぬ佳作に出会えた気はします。
もの凄くありがちで、緻密な心理劇もぎりぎりの逃亡劇もないんだけど、
そこに安心して楽しめるだけのできはあります。
ルパン三世的ドタバタが楽しめるっつうか。
一本の筋だけで終わるのかな?と思ったところに、
もう一本のストーリーが軽く絡んでくることでもう一段面白くなりました。
この辺は脚本が上手かったんじゃないかと。
ヒロインを用意しなかったのは、主演の高橋に特命係長や某サラリーマンの影を
ちらつかせないための配慮だったろうか。
父と子の話に絞って見せたかったのかも知れないけれど、
ヒロインを出して、家族の話に昇華させても良かったかな?などと考えてはみたり。
高橋克典は演技が下手なんだということ改めて認識しつつ、悪くなかったです。
良いんです、主演は必ずしも巧くなくたって。
彼は顔つきといい、演技といいどことなく昭和の香りを残した色男って感じが良い。
演技としては子役の林遼威の方が達者だと思う。
で、この林遼威の演技がこの作品を引き締め、成立させている。
YOUはこの映画では違うんじゃないの?
個性の強い人なので、使い処は難しいと思う。今回のは僕からすると失敗例。
映画を見終わってクレジットを見て、知りました。
監督って榊英雄なんですね。
俳優専門かと思ってましたわ。
既に何本か監督もしていたようで。
で、監督自ら出演してます。
劇中で「あ、これは榊英雄か?でも雰囲気変わったな」と思いつつ観ていたんですけどね、
実はその役は押尾学がやっていた役らしく、事件のせいでその分撮り直したんだとか。
スケジュールの都合なんかもあって、急遽自ら代役を務めたということらしい。
良い役で良い演技だったと思うわ。
本作で音楽を担当しているのは、榊いずみ。
旧姓は「橘」。
橘いずみとして、90年代に活躍した彼女が監督の榊英雄と結婚して、
BGM担当しちゃったらしい。家内制手工業かっ!
なぜか九段会館とは天気の相性が悪いらしく、
結構な降水確率ですよ。
しかも寒い。
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