「ノー・マンズ・ランド」(DVD)
JUGEMテーマ:映画
カッコイイ戦争映画よさようなら。
たっぷり笑って、たくさん考えよう。
原題:「No Man's Land」
製作国 フランス/イタリア/ベルギー/イギリス/スロヴェニア
監督: ダニス・タノヴィッチ Danis Tanovic
脚本: ダニス・タノヴィッチ Danis Tanovic
撮影: ウォルター・ヴァン・デン・エンデ Walther van den Ende
美術: ドゥシュコ・ミラヴェツ
衣装: ズヴォンカ・マクツ
編集: フランチェスカ・カルヴェリ
音楽: ダニス・タノヴィッチ Danis Tanovic
録音: アンリ・モレル
出演: ブランコ・ジュリッチ Branko Djuric チキ
レネ・ビトラヤツ ニノ
フイリプ・ショヴァゴヴイツチ ツェラ
カトリン・カートリッジ Katrin Cartlidge ジェーン・リビングストン
サイモン・キャロウ Simon Callow ソフト大佐
ジョルジュ・シアティディス マルシャン軍曹
サシャ・クレメール ミシェル
セルジュ=アンリ・ヴァルック Serge-Henri Valcke デュボワ大尉
ムスタファ・ナダレヴィッチ セルビア老兵士
上映時間 98 分
Story
1993年6月。ボスニア紛争の最前線。霧で道に迷ったボスニア軍の兵士たち。いつの間にか敵陣に入り込み、気づいたときにはセルビア軍の攻撃が始まっていた。唯一の生存者チキは、なんとか塹壕にたどり着き身を隠す。そこは、ボスニアとセルビアの中間地帯“ノー・マンズ・ランド”。偵察に来たセルビア新兵ニノと老兵士はボスニア兵の死体の下に地雷を仕掛けて引き上げようとする。その瞬間、隠れていたチキが二人を撃ち、老兵士は死に、ニノは怪我を負う。チキとニノの睨み合いが続く中、死んだと思われていたボスニア兵が意識を取り戻す。しかし、少しでも体を動かせばさっき仕掛けた地雷が……。チキはまさに身動きできない仲間を気遣いつつも敵兵ニノに眼を光らせるのだったが……。
凄く面白かった。FunかつInterestingですよ。でもって、他人にも観て欲しいと思える作品。リアルなんです。大音響で銀落しの荒れた画面にハンディカメラの手ブレも激しい派手な戦闘シーンがあるわけではなく、もちろんたくさん人が死ぬわけではなく、色んな兵器が登場するわけではなく。そういうカッコイイ戦争映画を期待して観てはいけない作品。現代の戦争がどういうものかを見せてくれるんだと思う。もちろん、最前線でのドンパチがなくなってしまっているとは思っていない。ただ監督が実際にボスニア軍の兵士としてこの紛争を体験した上で作られた映画であることは大きい。しかも思い出というレベルではない。対岸の火事を眺めた観光客が作ったのではなく、その現場の中から描かれた作品だからこその笑いであり、ドラマである。その裏に秘めた想いは深い。
例えばこれをハリウッドがリメイクすると想像する。大監督が豪華キャストで大資本で撮ったりする。でも、それはきっとこの映画を超えられない。「オリジナルだから」ではなく、「ハリウッドが気に入らないから」でもない。それはこの作品が「観たこともない人が演じる、知らない人々が作った作品」だから良いのだと思う。そこにリアルを感じているんだ。一人も出演者を知らないんですよね。もちろん、キャストで映画を観ることもありますが、この作品にはこの知らない人だらけで始まることが良かったように思える。
タイトルの「ノー・マンズ・ランド」とは「中間地帯」。「誰の物でもない土地」ということですかね。
ここ数年は0911関連であったりの合衆国 vs.中東の構図で描かれた映画はたくさんあります。そこで謳われているのは映画の悲惨さだというのはもちろん多いのですが、それをリアルな戦闘シーンで表現する物がほとんど。もちろん間にドラマはあるのですが、描かれるのは「人間」以上に「戦争」であることが多いように感じられます。この作品はたくさんの人物を写そうとはせず、主人公とその周辺を捉えることで「人間」を描写し、それを通して「戦争」を見せてくれます。決して知名度の高い作品ではありませんし、もしかしたらレンタルでも当たり前に置いてあるものではないかも知れません。だけど、多くの人に観て欲しいなぁ。
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05/10/15 01:56
例えばこれをハリウッドがリメイクすると想像する。大監督が豪華キャストで大資本で撮ったりする。でも、それはきっとこの映画を超えられない。「オリジナルだから」ではなく、「ハリウッドが気に入らないから」でもない。それはこの作品が「観たこともない人が演じる、知らない人々が作った作品」だから良いのだと思う。そこにリアルを感じているんだ。一人も出演者を知らないんですよね。もちろん、キャストで映画を観ることもありますが、この作品にはこの知らない人だらけで始まることが良かったように思える。
タイトルの「ノー・マンズ・ランド」とは「中間地帯」。「誰の物でもない土地」ということですかね。
ここ数年は0911関連であったりの合衆国 vs.中東の構図で描かれた映画はたくさんあります。そこで謳われているのは映画の悲惨さだというのはもちろん多いのですが、それをリアルな戦闘シーンで表現する物がほとんど。もちろん間にドラマはあるのですが、描かれるのは「人間」以上に「戦争」であることが多いように感じられます。この作品はたくさんの人物を写そうとはせず、主人公とその周辺を捉えることで「人間」を描写し、それを通して「戦争」を見せてくれます。決して知名度の高い作品ではありませんし、もしかしたらレンタルでも当たり前に置いてあるものではないかも知れません。だけど、多くの人に観て欲しいなぁ。
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05/10/15 01:56



特別なヒーローがやる特別なことではなくて、普通の人の何気ない日常的な(んだろうなぁ・・・)出来事がことごとく理不尽というか、やってらんねー、っていう戦争のダメさを端的かつ丁寧に描いてますよね。
ハリウッドだとその日常的な部分が壊れてしまうというのにも同感です。
これ、以前に簡単なレビューは書いてて、そのときにもびじうさんからはコメント頂いてました。
改めてちゃんと記事にしたかったんで、前回の記事と結構な部分が重複してますが、
アップしちゃいました。
良いんですよね、コレ。
戦争の悲惨さを派手な銃撃戦、忙しないカメラで見せるのも良いですけど、
その中にあって、異彩を放つ作品です。